イレズミ・タトゥーを除去する場合、彫られた部分の周囲の皮膚を伸ばして、切除部分を覆うように縫合するやり方が一般的ですが、1回に切除できる大きさは限られています。
その大きさは、だいたい幅が3センチまで。これ以上、広く切除してしまうと、皮膚が突っ張ったり、縫合跡が拡がったりするリスクが高くなるからです。
1回で切除しきれないような大きなイレズミ・タトゥーの場合はどうするのかというと、この場合は、数回に分けての切除が必要になってきます。それでもなるべく皮膚への負担を減らすために、切開する回数はなるべく少なくするように努めます。
1回目の切除を行った後、だいたい3ヵ月後に、どのように皮膚が伸展したか、どの方向にテンション(張力)がかかってるかなどを調べ、治療計画を細かく修正していきながら、2回目、3回目と、切除を行っていきます。
かなり大きなイレズミ・タトゥーであっても、切除回数を減らすため、切除幅は3センチにおさめつつ、そのイレズミの形をよく検討し、斜めから、横からなど、切除方向を臨機応変に変更していきます。こうしたテクニックも、医師の経験や技術もかかってくるわけです。
しかし、背中全面から肩や腕に広がるような大きなイレズミ・タトゥーの場合、全体を切除するのは不可能であるケースもあります。こうした場合は、衣服から出てしまう、腕や首の部分だけの、外から見えてしまう部分の切除のみを行うことが可能なこともあるので、医師のカウンセリングを受けた上での判断が必要です。
もし、こうした施術を、経験も技術もない医師に任せてしまった場合、比較的小さなイレズミ・タトゥーですら、
数回の切除を繰り返し行われてしまうこともあります。こういうケースでは、施術の回数を増やすことによって費用を稼ごうという、悪質な医師の思惑がある可能性があるので、医師選びは慎重に行わなければなりません。
良い医師を選ぶことは、体への負担を減らすことにも繋がります。最低限、手術前と手術後のケアをしっかりと行う医師を選ぶべきでしょう。
イレズミ・タトゥーの切除は、強い麻酔や、大量の出血などが起こらない、比較的安全な手術ではあります。
しかし、ケアを怠ってしまえば、思いもよらぬ事態を引き起こしかねません。
手術前はなるべく飲酒は控え、術後は激しい運動や力仕事はせず、体に負担をかけないよう心がけていただきたい。
また、治療が全て完了した後の注意としては、入浴時に縫合跡を刺激しすぎないようにすること。急激に太ると縫合跡が伸びてしまうので、体型維持を心がけること。日焼けをしないことなど、患者様の体のことを一番に考え、これらの説明を、しっかりと丁寧に行える医師を選ぶべきでしょう。














