残さない×作らせない ニキビ跡にさせないニキビ治療法

残さない×作らせない ニキビ跡にさせないニキビ治療法
公開日:2020/06/10更新日:2023/07/06

ニキビとは

ニキビとは、前額部(おでこ)、頬、口の周り、下あごなどにできる発疹のことをいいます。
思春期から青年期にかけてよくみられ、胸や背中の中心部などにできることもあります。
男性ホルモンの量が増え、皮脂が活発に分泌します。
そのため毛穴からの皮脂の排出が追いつかず、毛穴をふさいでしまいがちになります。ここへ肌の常在菌であるアクネ菌が入りこみ、炎症を発生させるのです。
すぐに治ってしまう軽いものから、ニキビ痕として跡を残してしまう重症のものまであります。

一般に、思春期にできるものが「ニキビ」、大人になってからできるものが「吹き出物」と言われることがありますが、実は両者の区別はなく、同じもの。
どちらも「尋常性座瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気の通称です。

ニキビの種類

白ニキビ

白ニキビ

ニキビの最初の段階。皮脂が毛穴に詰まった状態。
患部が薄い皮膜で覆われて表面はまだ閉じており、発疹が白~乳白色に見えます。
皮膚の内側では、毛包(もうほう)が広がるとともに、アクネ菌が増え始めます。

黒ニキビ

黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビの毛穴が開き、メラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見える状態です。
シミや小さなホクロのように見えたりもします。

赤ニキビ

赤ニキビ

黒ニキビがさらに進行し、悪化したものです。
毛穴に詰まった皮脂に雑菌や細菌が繁殖し、炎症を起こしてニキビ患部の周りが赤く腫れあがった状態です。

黄ニキビ

黄ニキビ

赤ニキビを放置すると、膿をもって化膿したニキビになります。
この化膿した状態が黄色にみえるため、黄ニキビと呼ばれます。
周辺の皮膚組織に大きな炎症を起こすため、目立ったニキビ跡や色素沈着を生じ、凸凹のお肌で悩む原因となります。

紫ニキビ

紫ニキビ

紫ニキビは赤ニキビ、黄ニキビが悪化したもので、炎症が続いたり血液の流れが悪くなると発生し、膿と血液が混ざり赤紫色になって腫れてしまっている状態です。
痛みや痒みの症状はないですが、ニキビの種類の中でも最もニキビ痕になりやすいものです。

ニキビ、ニキビ跡対策

日常生活において注意すべきこと

●偏った食事はなるべく避ける

栄養バランス

糖分や脂質の多くなりがちな外食では、栄養バランスのとれたメニューを選びましょう。
脂肪や糖質を取りすぎると、皮脂の分泌を活発にさせ、ニキビを悪化させることがあります。

 

●アルコールやコーヒー、タバコは控えめにする

嗜好品
嗜好品そのものが刺激物になり、体のストレスになるとビタミンCが消耗し、お肌の修復を遅らせてしまいます。

 

●睡眠をきちんととる


夜更かしによって新陳代謝のサイクルが乱され、古い角質が毛穴をふさいでしまいお肌に悪影響を与えてしまいます。
睡眠を十分にとり、規則正しい生活を心がけましょう。

 

●髪の毛で隠さない

髪の毛で隠さない
ニキビを髪の毛で隠そうとするのは逆効果。不潔になり髪の毛がニキビを刺激して悪化させます。
ヘアスタイルを工夫して、髪の毛がニキビにかからないよう、清潔な状態を保ちましょう。

 

日常生活のスキンケア

日常生活のスキンケア

洗顔の基本は1日2回、低刺激性の洗顔料でやさしく洗顔し、こすらずにタオルで水分をふきとりましょう。
洗顔で皮脂を十分取り除くことが必要ですが、こすることは炎症の悪化につながります。
洗顔料の形状による機能の差はありませんが、手のひらで良く泡立ててから、泡を転がすようにして洗うようにしましょう。

また、水で洗顔料をしっかり洗い流すことも重要です。
なお、「敏感肌用」というのは乾燥肌用であることが多く、皮脂の除去が十分ではない場合が多いので、オイリー肌の方は注意が必要です。

 

ニキビ治療

ピーリングによる治療

●マクロピール(サリチル酸マクロゴール)
今までのピーリング剤とは異なる、新しいピーリングを用いた画期的なピーリング方法です。
使用するピーリング剤は、従来のグリコール酸(AHA)ではなく「サリチル酸(BHA)」です。

サリチル酸(BHA)はこれまでもケミカルピーリング剤として用いられていましたが、従来のものは、エタノールに溶解されているため、痛みや発赤、炎症などの副作用が効果の高さと引き換えに多く見られました。

新しい「サリチル酸マクロゴールピーリング」では、サリチル酸をマクロゴールという基材に溶かすことによって酸が皮膚深部へ浸透するのを防ぎ、角質層のみに反応させる事で、副作用がほとんど無くなりました。
同時に高濃度での使用が可能となり、より高いピーリング効果が得られるようになりました。

▶︎ マクロピール(サリチル酸マクロゴール)

●成長因子ピール(TOXPEEL)
肌トラブルの原因となる、余分な角質を除去するピーリングです。
さらに肌のターンオーバーを整え、ニキビやシミ・くすみといったトラブル肌を健やかな肌へ導きます。
肌再生成長因子の「EGF」と「FGF」をダブル配合した美肌再生トリートメントによって美肌を促進します。

また、シワを引き延ばすことで人気の「塗るボトックス」アルジルリンを配合しており、目の周りをはじめとする気になる小ジワケアも可能です。

▶︎ 成長因子ピール(TOXPEEL)

レーザーによる治療

●ピコフラクショナルレーザー
肌の深部に、点状に集中したエネルギーを届け、照射部分のコラーゲンを増やし肌再生を促す治療です。
ニキビ跡はもちろん、毛穴の開き、肌のハリ・小じわ、くすみにも改善効果があります。
肌の表面には穴を空けずに、肌の深部にだけエネルギーを届けるので、痛み・ダウンタイムが少ない特徴があります。

ニキビのできやすい方やニキビ跡に困っている方におすすめの施術です。

▶︎ ピコフラクショナルレーザー

ダーマペン

ダーマペンは極細針で皮膚に微小な針穴を開け、皮膚の創傷治癒力を働かせることで肌質改善や皮膚再生を促す美肌再生治療です。
針を入れる深さによって、少し出血が起こる場合はありますが、ダーマペンで空いた穴は小さく、数時間で塞がるので傷跡が残る心配はありません。
肌の生まれ変わりをサポートするので、色素沈着やニキビ跡、クレーター肌への改善効果が期待できます。

▶︎ ダーマペン4

点滴による治療

●ニキビ・肌荒れ点滴
ニキビ・くすみ・シミ・シワ・そばかすなど、さまざまな肌の悩みに効果があり、肌の老化も防ぎます。
皮脂のコントロールを行う豊富な「ビタミンB群」や「ビタミンC」、ターンオーバーの正常化に最も大事だといわれる「ビオチン」などを配合し、体内に直接投与することで効果を発揮します。

ストレスが原因でできるニキビを予防・改善し、また、コラーゲンの生成を促進してニキビ跡も残りにくくします。

▶︎ ニキビ・肌荒れ点滴

ニキビ・ニキビ跡のまとめ

  • ニキビは「尋常性座瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気
  • 原因菌は、常在菌である「アクネ菌」
  • 思春期にできるニキビ、大人にできる吹き出物は同じ
  • ニキビの種類は、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビ
  • ニキビ・ニキビ跡にはピーリング、レーザー、点滴などが有効
  • 日常生活では清潔を心がけ、栄養バランスも良い食事、質の良い睡眠をとる

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記事の監修医師

重本譲総院長

重本 譲

JOE SHIGEMOTO

ジョウクリニック 総院長 / 医療法人聖美会 理事長

総院長のプロフィール

徳島大学卒業後、大手美容外科に入職。大手美容外科で院長を歴任した後、2003年にジョウクリニックを開業。銀座・大阪をはじめ全国5院展開中。
鼻整形や豊胸、脂肪吸引などの美容外科手術をはじめとする、幅広い治療を担当。豊富な症例数と他院ドクターへの技術指導、セミナーの開催実績が裏付ける国内随一の技術の持ち主。

認定医資格
豊胸認定医/金の糸美容法認定医/サーマクール認定医/ミラクルリフト認定医
所属学会
日本美容外科学会正会員/日本美容外科医師会正会員/2013年アジア国際美容外科学会正会員
この記事は2020/06/10に公開された記事です。
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