重本 譲
JOE SHIGEMOTO
ジョウクリニック 総院長 / 医療法人聖美会 理事長
総院長のプロフィール目もとはお顔のパーツの中でも年齢が出やすく、お悩みの方も多くいらっしゃいます。
今回は正しいセルフケアからシワの種類・治療法をご紹介します。
シワには「表皮性のシワ」と「真皮性のシワ」の2つがあります。
◆表皮性のシワ(ちりめんジワ)
目の周りなどに表れる細く浅いシワです。表皮最外層の角質の乾燥によって起こります。
◆真皮性ジワ(小ジワ〜大ジワ)
目尻や額などの表情筋の方向と垂直にできるシワで、無表情の状態でも消えないのが特徴です。
真皮の結合組織を構成するコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の劣化により、真皮の水分保持力やハリ弾力の低下をきたすことが原因と考えられています。
真皮の水分保持やハリ弾力の低下がさらに進み、皮下脂肪の減少や表情筋の衰えなど加わると、重力方向に皮膚のたるみが生じます。
それと一緒に涙袋の下に見える影がクマです。
目もとは皮脂腺が少ないので、潤いを保つことが難しく乾燥しやすいです。
目もとが乾燥するとシワ、まぶたのくぼみの原因に!
乾燥による目もとの老化を防ぐためには、保湿が重要になります。
また、セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸成分を配合しているスキンケアがオススメです。
アイクリームも一緒に塗ると、より乾燥対策に効果的です。
スマホ・PCですが、目のエイジングにとって悪影響!
まず、ずっと同じ距離で画面を見る事でピントを合わせようとする目のまわりの筋肉が緊張し固まり、血流が悪くなってしまいます。
血流がわるくなると、栄養や水分不足で目まわりの皮膚の老化も進行。
スマホを見る時の姿勢は下向きで猫背になりやすいです。
この姿勢は前面の皮膚にたるみを生み、目の下のシワやたるみを加速させる原因になります。
紫外線は老化を加速させる大きな原因になります。
外出前は、日焼け止めまたは、UV効果のある化粧下地やファンデーションを使い、外出先ではこまめに塗りなおせる様に、UV効果のあるパウダーを持ち歩くのがオススメです。
また、日焼け止めの他に飲む日焼け止めのサプリを飲んで、内側と外側をケアし、日傘、帽子、サングラスで紫外線対策することもポイントになります。
目に疲れが残ったり、ストレスが溜まったりすると血行悪くがなり、クマやくぼみができやすくなるといわれています。
人間にとってなくてはならない「十分な睡眠」を心がけるようにして、疲れをリセットすることが大切です。
身体をリセットする成長ホルモンは、深い眠りである“質の良い睡眠”によって正常に分泌されます。
睡眠時間が7時間~8時間と十分にとれていても、質が悪ければ疲れをリセットすることができないので、眠る1時間前はスマホやパソコンの光は避け、リラックスできる環境を作ってみてくださいね。
表情筋の動きを和らげて、シワの原因そのものを解消!
「ボツリヌストキシン注射」は、筋肉を麻痺させるのが特徴で、シワの近くにある筋肉を上手く麻痺させることで、表情を作った時に深くなるシワに対して効果を発揮。
シワを作る筋肉の過剰な収縮を弱め、シワを改善していくことができます。
治療後は、1週間かけて徐々に効果が出始め、効果は3ヵ月から半年持続します。
手軽に治療ができるためリピーターの方が多く、早めに治療をするとシワ予防にもなります。
見た目にもわかりやすい変化があるといわれるのが「ヒアルロン酸注入」です。
注入したヒアルロン酸が真皮の内側から表皮を持ち上げて、ほうれい線やシワを改善する効果が期待できます。
また、効果がすぐ実感できるので人気の治療です。効果は1年〜2年程度です。
「水光注射」は、お顔全体から首、手の甲まであらゆる年齢が出る部位に注入可能です。
皮膚の老化が進んでくると、弾力を失って保湿力が減退してきます。
それが原因でシワやタルミが出るのですが、特にお顔や手の甲といった、季節を問わず常時日光に晒されている部位ではそれら老化現象が著しく現れてきます。
そういった「年齢が出る部位」に水光注射することで、弾力に富んだ透明感溢れる美肌に生まれ変わります。
これまで治療が難しかった皮膚の薄い「手の甲」にも適用できますので、これまでのエイジングケア治療に満足いかなかった方にもおすすめできる治療です。
くぼみを改善し若々しい目もとへ。
目の上のくぼみには、手軽にできる「FGF注入療法」が効果的です。
また、ご自身の脂肪を使用する「脂肪注入・ナノファット」も定着率がよく、アレルギー反応の心配もないため、安心安全の治療法です。
目の下の脂肪が多く、疲れたような顔にみえる方は「目の下脂肪取り術」がおすすめです。
結膜側から脂肪を取り除きますので、傷痕も残りません。
また、「脂肪注入・ナノファット」の併用で、さらに目もとの若返り効果が期待できます。
目の印象をもっと良くしたい方は、目頭切開法がおすすめです。
目もとのお悩みは程度によって改善できますが、すでにできてしまった目もとの悩みを解消することは大変困難です。
施術内容としては、ダウンタイムのない手軽に出来る注射などの治療法があります。
どの施術が適しているか専門医よりアドバイスを受け、最適な治療をしましょう。
徳島大学卒業後、大手美容外科に入職。大手美容外科で院長を歴任した後、2003年にジョウクリニックを開業。銀座・大阪をはじめ全国5院展開中。
鼻整形や豊胸、脂肪吸引などの美容外科手術をはじめとする、幅広い治療を担当。豊富な症例数と他院ドクターへの技術指導、セミナーの開催実績が裏付ける国内随一の技術の持ち主。
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