重本 譲
JOE SHIGEMOTO
ジョウクリニック 総院長 / 医療法人聖美会 理事長
総院長のプロフィール「ゴルゴ線(ゴルゴライン)」という言葉をご存知ですか?
顔にはほうれい線やマリオネットラインなど、老け顔に見える原因となるシワがありますが、ゴルゴ線(ゴルゴライン)もその一つです。
目頭から頬にかけて斜めにできるゴルゴ線(ゴルゴライン)は、疲れた印象を与え、顔が老けたように見えやすいため、ふと鏡を見た時に気になる人も多いものです。
この記事では、ゴルゴ線(ゴルゴライン)についての基礎知識や、解消方法などを紹介します。
ゴルゴ線(ゴルゴライン)のお悩みを解消して、若々しい印象を手に入れましょう。
ゴルゴ線の正式名称は「ミッドチークライン」といいます。
しかし医療従事者を除き、この名称を使っている人はごくわずかです。
漫画の「ゴルゴ13」の登場人物であるゴルゴの頬にある線に似ていることから、通称「ゴルゴ線(ゴルゴライン)」と呼ばれるようになりました。
ゴルゴ線(ゴルゴライン)があると、疲れた印象や老けた印象を与えてしまいます。
しかしメイクで隠すことは難しく、スキンケアを頑張ってもなかなか改善しないことが多いです。
ゴルゴ線(ゴルゴライン)を手っ取り早く解消させるためには、美容医療がおすすめです。
顔の状態やご予算により、おすすめの施術が異なってきます。
ここではおすすめの美容医療を、4つのジャンルに分けて解説します。
1つ目に紹介するのが、脂肪注入です。
脂肪を注入して、気になる目頭から頬の部分をふっくらさせることで、ゴルゴ線(ゴルゴライン)のお悩みを解消させます。
・ナノファット
ナノファットは、ご自身の腹部や太ももから余分な脂肪を採取し、不純物を取り除いた後に目的の箇所に注入する方法です。
ご自身の脂肪を使うことから、アレルギーや拒否反応の心配がなく人気です。
2つ目に紹介するのが、ヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸はお肌の中に存在する成分なので、注入するハードルが低いと感じる人が多く人気です。
料金も低価格であることが多く、気軽に挑戦しやすいです。
ヒアルロン酸注入に使う薬剤は複数あり、選ぶ薬剤によって特徴が異なります。
ゴルゴ線(ゴルゴライン)の状態により、医師が適切な薬剤を選択します。
・ボリフト
「ボリフト」は柔らかさが特徴のヒアルロン酸で、浅いシワ解消に向いています。
ゴルゴ線(ゴルゴライン)やほうれい線の施術でよく用いられます。
・ボリューマ
「ボリューマ」はボリフトに比べると硬さがあり持続しやすいヒアルロン酸で、顔のボリュームを出したい際にぴったりです。
・ボルベラ
「ボルベラ」は、ボリフトよりもさらに柔らかさが特徴のヒアルロン酸で、唇や涙袋への注入によく用いられます。
柔らかさを保ちつつふっくらさせたい場合にぴったりです。
3つ目に紹介するのが、美肌カクテル注射(コラーゲンブースター)です。
ヒアルロン酸やアミノ酸を特殊な割合で配合した薬剤を使用する、比較的新しい施術になります。
・ボライト
ボライトは美肌に特化したヒアルロン酸で、柔らかさを保ちながらも体内に吸収されにくいという特徴を持ちます。
・ジャルプロ
ジャルプロはヒアルロン酸とアミノ酸を混合しており、コラーゲンの生成を助けるアミノ酸である「グリシン」が高濃度で配合されています。
自分の細胞の再生効果を促す薬剤です。
・リジュラン
リジュランはサーモン注射とよばれることもあり、サーモンに含まれるポリヌクレオチドという成分を高濃度で含む薬剤です。
お肌の再生をサポートして、自然なエイジングケアを促します。
・ハイドロ
ハイドロは高分子量・中分子量・低分子量の3種のヒアルロン酸を特殊な技術で混合した薬剤で、ヨーロッパで人気を集めています。
ヒアルロン酸は分子量によって働きが異なるので、分子量の異なるヒアルロン酸を一気に注射することで幅広い効果を得られます。
4つ目に紹介するのが、高周波・赤外線・超音波などを照射する施術です。
照射するものの種類によって、期待できる効果も変わってきます。
・リファーム(高周波・赤外線)
フォトRFリファームは赤外線(IR)と高周波(RF)を組み合わせて照射する施術です。
お肌を優しく加熱し、新しいコラーゲンの再生を促すことで、お肌の引き締めが期待できます。
・ウルセラリフト
ハイフの中でも高パワーで人気を誇っているのが、ウルセラリフトです。
リフトアップケアにはぴったりで、たるみが原因でゴルゴ線(ゴルゴライン)が目立つ方におすすめです。
・サーマクール
サーマクールは高周波(RF)の力で、お肌の引き締めを狙えます。
点ではなく面で照射できるという特徴を持ち、全体的な引き締めを目指す場合におすすめです。
ゴルゴ線(ゴルゴライン)ができる原因は、主に3つあります。
日常生活での心がけで予防できる原因もあれば、予防できない原因もあります。
ゴルゴ線の原因のひとつが、加齢による肌の弾力低下です。
加齢に伴うと、お肌のコラーゲンやエラスチンといった組織が減っていきます。
お肌のハリや弾力が失われていき、次第にゴルゴ線が目立つようになります。
肌の弾力は、日々のスキンケアや紫外線ケアをすることで、ある程度対策が可能です。
加齢による肌の弾力低下が疑われる場合は、毎日のケアを見直しましょう。
表情筋が衰えてたるみが出てきても、ゴルゴ線が目立つようになります。
最近はマスクをして過ごす期間が数年続いたことから、表情筋を動かすことが減って衰えてしまい、ゴルゴ線が気になる人が増えています。
表情筋の衰えは、表情筋トレーニングによって予防できます。
また日常的に無表情でいる時間を減らし、表情筋をよく動かすように意識するだけでも、変化が見られることがあります。
生まれつきゴルゴ線が出来やすい骨格の人もいます。
頬骨にしっかり凹凸がある人よりも、頬骨が平らな人は、ゴルゴ線ができやすい傾向にあります。
中には子供の頃からゴルゴ線があるという人も。
加齢には関係なくゴルゴ線が目立ち、予防も難しいため、美容医療で解決させるのがおすすめです。
一口にゴルゴ線(ゴルゴライン)といっても、現在の状態によって施術の効果に差が出ることがあります。
またゴルゴ線以外の部位のお悩みが影響しており、この記事にあげた施術だけでは満足いく結果が得られないこともあります。
ゴルゴ線を解消させたい場合は、自己判断で対処せず、プロである医師に相談することをおすすめします。
ゴルゴ線が気になり始めたとき、多くの人がまずはセルフケアでの対処を考えてしまいがちです。
しかしゴルゴ線の根本的な原因は、化粧品ではアプローチが難しい「肌の奥深く」にあることが多いです。
セルフケアでの対処は、遠回りになってしまうことがほとんどです。
美容医療の力を借りて、ゴルゴ線の対策を始めましょう。
ご自身のゴルゴ線を引き起こしている原因・治療法を正しく知るために、まず医師に相談することから始めてみましょう。
徳島大学卒業後、大手美容外科に入職。大手美容外科で院長を歴任した後、2003年にジョウクリニックを開業。銀座・大阪をはじめ全国5院展開中。
鼻整形や豊胸、脂肪吸引などの美容外科手術をはじめとする、幅広い治療を担当。豊富な症例数と他院ドクターへの技術指導、セミナーの開催実績が裏付ける国内随一の技術の持ち主。
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