重本 譲
JOE SHIGEMOTO
ジョウクリニック 総院長 / 医療法人聖美会 理事長
総院長のプロフィール![]()
「口角からあごへ伸びる線が気になってきた」
「口もとの影で、疲れた印象に見える」
「保湿やマッサージを続けても変化が分からない」
このようなお悩みはありませんか?
口角からあごへ向かって伸びる溝や影は、「マリオネットライン」と呼ばれます。
マリオネットラインは、単なる皮膚のシワではありません。
頬や口横の脂肪の下垂、皮膚のハリ低下、口もとのボリューム減少、筋肉や骨格など、複数の要因が重なって目立つことがあります。
つまり、気になる線だけをケアしても、原因によっては十分な変化が得られない可能性があるということです。
この記事では、マリオネットラインができる原因やセルフケアでできること、美容医療における主な治療法と注意点について解説します。

マリオネットラインとは、口角の外側からあごへ向かって伸びる溝や影のことです。
操り人形(マリオネット)の口もとに見られる線に似ていることから、このように呼ばれています。
頬や口横の組織が下がると、その下にある皮膚との間に段差が生まれます。
この段差に影ができることで、口もとの線が強調されます。
マリオネットラインが目立つと、以下のような印象に悩まれる方も少なくありません。
マリオネットラインとほうれい線は、どちらも口周りに現れるため混同されがちですが、位置が異なります。
| 種類 | 現れる位置 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ほうれい線 | 小鼻の横から 口角付近 |
頬と口もとの境界にできる溝 |
| マリオネットライン | 口角の外側から あご |
口横のたるみやくぼみによって生じる溝や影 |
| 口角周辺のシワ | 口角のすぐ近く | 乾燥や表情の動きなどで現れる細かな線 |
ほうれい線とマリオネットラインが同時に目立つ場合は、頬からフェイスラインにかけて広い範囲で組織が下垂している可能性があります。

マリオネットラインは、一つの原因だけで現れるとは限りません。
皮膚、脂肪、筋肉、骨格などの状態を確認し、どこに段差や影ができているのかを見極めることが大切です。
年齢を重ねると、肌のハリや弾力に関わるコラーゲンやエラスチンが減少します。
皮膚を支える力が弱くなることで、頬や口横の皮膚が下垂し、マリオネットラインが目立ちやすくなります。
口周りに細かなシワがある場合や、皮膚が余って見える場合は、皮膚のハリ低下が関係している可能性があります。
若い頃は高い位置にあった頬の脂肪も、加齢によって支える組織がゆるむと、徐々に下方へ移動します。
下がった脂肪が口横に集まることでふくらみが生まれ、その下に段差や影ができると、マリオネットラインとして目立ちます。
「線の上側がふくらんでいる」「フェイスラインにもたつきがある」という場合は、脂肪の下垂が関係しているかもしれません。
加齢に伴って皮下脂肪が減少すると、口角からあごにかけてくぼみが生じることがあります。
くぼみによって影ができると、皮膚のたるみが強くなくてもマリオネットラインが目立ちます。
元々お顔の脂肪が少ない方や、短期間で体重が減少した方にも見られるタイプです。
口周りには、口角を上げる筋肉と下げる筋肉があります。
口角を下方向へ引く筋肉が強く働くと、口角が下がって見え、マリオネットラインが強調されることがあります。
ただし、筋肉の付き方や動かし方には個人差があります。
自己流の表情筋トレーニングで過度に動かすと、シワが深く見える可能性もあるため注意が必要です。
年齢を重ねると、あごや口周りの骨格も少しずつ変化します。
皮膚や脂肪を内側から支える土台が変化すると、口もとの組織が下がりやすくなり、マリオネットラインにつながることがあります。
また、元々あごが小さい方や口周りの骨格が平坦な方は、比較的若い年代でも影が目立つ場合があります。
以下のような日常的な要因も、皮膚のハリ低下を進める一因になります。
これらが直接マリオネットラインを作るとは限りませんが、長期間積み重なることで目立ちやすくなる可能性があります。

マリオネットラインの見え方には、いくつかのタイプがあります。
口角からあごにかけてボリュームが少なく、溝や影が目立つタイプです。
ヒアルロン酸注入や脂肪注入など、減少したボリュームを補う治療がオススメです。
頬や口横の組織が下がり、マリオネットラインの上側にふくらみがあるタイプです。
医療用HIFUや糸リフト、フェイスリフトなど、たるみに働きかける治療が適応となります。
口横に脂肪が集まり、フェイスラインまで重く見えるタイプです。
脂肪量や皮膚の状態によっては、脂肪除去やリフト治療を組み合わせる場合があります。
くぼみ、たるみ、脂肪の蓄積など、複数の原因が重なっているタイプです。
一つの治療だけでなく、注入治療とリフト治療などを組み合わせることがあります。
自己判断だけでタイプを決めることは難しいため、実際の治療方法は医師の診察を受けて検討しましょう。

乾燥による細かなシワや軽度のハリ不足であれば、保湿によって一時的に目立ちにくくなることがあります。
一方で、脂肪の下垂や皮膚の余り、骨格の変化によって生じたマリオネットラインを、化粧品やマッサージだけで目立たなくすることは困難です。
| 主な原因 | セルフケアで 目指せること |
医療機関で 検討される方法 |
|---|---|---|
| 乾燥 | 保湿による 乾燥対策 |
肌質に合わせた治療 |
| 軽度の ハリ低下 |
紫外線対策や保湿による 進行予防 |
医療機器による 引き締めなど |
| 口もとの くぼみ |
大きな形態変化は困難 | ヒアルロン酸注入 脂肪注入など |
| 頬や脂肪の 下垂 |
大きな形態変化は困難 | 糸リフト フェイスリフトなど |
| 皮膚の余り | 大きな形態変化は困難 | 切開を伴う リフト治療など |
| 骨格の影響 | 大きな形態変化は困難 | 状態に応じた 注入・外科治療など |
マリオネットラインを目立ちにくくするための土台づくりとして、次のようなケアを心がけましょう。
マッサージや表情筋トレーニングを行う場合は、肌を強く引っ張ったり、同じ表情を繰り返したりしないよう注意してください。

美容医療では、マリオネットラインの原因に応じて、くぼみを補う治療、組織を引き上げる治療、皮膚や皮下組織を引き締める治療などが検討されます。
ジョウクリニックでは、口もとだけでなく、頬の位置や脂肪量、皮膚の余り、骨格、フェイスラインまで確認したうえで治療方法をご提案します。
ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を注入し、マリオネットラインのくぼみや口もとのボリューム不足を補う治療です。
マリオネットラインへ直接注入する方法のほか、頬やあごなどへ注入し、お顔全体のバランスを整える方法もあります。
注入直後から形態的な変化が現れますが、腫れやむくみの影響を受ける場合があります。
また、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内へ吸収されるため、状態を維持するには再施術が必要になることがあります。
💎 ヒアルロン酸注入が検討されるケース
顔の脂肪注入・ナノファット注入は、お腹や太ももなどから採取したご自身の脂肪を精製し、マリオネットラインやボリュームが減少した部分へ注入する治療です。
患者様ご自身の組織を使って、口もとのくぼみを補います。
脂肪を採取する部位にも処置が必要で、注入した脂肪がすべて定着するわけではありません。
定着には個人差があり、左右差、しこり、凹凸などが生じる可能性もあるため、注入位置や量を慎重に判断します。
💎 顔の脂肪注入が検討されるケース
糸リフトは、皮膚の下へ医療用の糸を挿入し、下垂した頬や口横の組織を支える治療です。
マリオネットラインの上側に集まった組織を移動させることで、口横のもたつきやフェイスラインに働きかけます。
切開を伴うフェイスリフトとは、治療方法や対応できるたるみの程度が異なります。
糸の種類や必要本数は、皮膚の厚さや脂肪量、たるみの状態によって判断します。
💎 糸リフトが検討されるケース
Ulthera(ウルセラ)・Ultherapy PRIME®(ウルセラピープライム)は、超音波の熱エネルギーを皮膚の深部へ照射し、肌の引き締めを目指す治療です。
皮膚を切開せずに照射できる一方、大きく下垂した皮膚や脂肪を外科的に移動させる治療ではありません。
マリオネットラインが目立ち始めた方や、頬からフェイスラインにかけて軽度のゆるみがある方などに検討されます。
💎 ウルセラピープライムが検討されるケース
フェイスリフト・フェイスネックリフトは、耳の周囲などを切開し、皮膚や皮下組織、筋膜などを引き上げる外科治療です。
皮膚の余りや頬・フェイスラインの下垂が目立つ場合に検討されます。
切開を伴うため、腫れや内出血、傷痕などのダウンタイムがあります。
切開範囲や引き上げる組織、治療後の経過は、お顔の状態や選択する術式によって異なります。
💎 フェイスリフトが検討されるケース

| 気になる状態 | 主に検討される治療 |
|---|---|
| 口もとのくぼみや ボリューム低下 |
ヒアルロン酸注入 脂肪注入 |
| 軽度の皮膚のゆるみ | 医療用HIFUなど |
| 頬や口横の 組織の下垂 |
糸リフト |
| 強い皮膚の余りや 広範囲の下垂 |
フェイスリフト フェイスネックリフト |
| 複数の原因が 重なっている |
注入治療とリフト治療などの組み合わせ |
マリオネットラインがあるからといって、必ず注入治療が適しているとは限りません。
たるみが強い状態で注入量を増やすと、口周りのボリュームが大きく見える可能性があります。
反対に、ボリュームが少ない方へ脂肪除去だけを行うと、くぼみや影が強調される可能性があります。
何が線や影を作っているのかを見極め、原因に合わせて治療方法を検討することが大切です。


マリオネットラインは、皮膚のハリ低下だけでなく、頬や脂肪の下垂、口もとのボリューム不足、筋肉、骨格など、さまざまな要因によって目立つようになります。
保湿や紫外線対策は、乾燥や肌のハリ低下を防ぐために大切です。
しかし、下垂した脂肪や皮膚の余り、骨格によって生じた溝を、セルフケアだけで変化させることは困難です。
美容医療では、ヒアルロン酸注入や脂肪注入、糸リフト、医療用HIFU、フェイスリフトなどが治療の選択肢となります。
大切なのは、マリオネットラインだけを見て治療を決めるのではなく、どの組織が線や影を作っているのかを確認することです。
ジョウクリニックでは、患者様お一人おひとりの口もとや頬、フェイスラインの状態を診察し、ご希望やダウンタイム、ご予算を伺いながら治療方法をご案内しています。
「自分のマリオネットラインは何が原因?」
「切開を伴わない治療には何がある?」
と気になる方は、カウンセリングでご相談ください。
徳島大学卒業後、大手美容外科に入職。大手美容外科で院長を歴任した後、2003年にジョウクリニックを開業。銀座・大阪をはじめ全国5院展開中。
鼻整形や豊胸、脂肪吸引などの美容外科手術をはじめとする、幅広い治療を担当。豊富な症例数と他院ドクターへの技術指導、セミナーの開催実績が裏付ける確かな技術の持ち主。
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